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月刊広報誌 熊本羅針
企業訪問のページです。
熊本で一際熱いエネルギーを放つ企業をインタビュー
(株)エフルート 代表取締役 林田道生
創業40年を迎えた重光社長にインタビュー 2009年4月号

創業40年、味千ラーメンと共に育つ
-昨年創業40年を迎えたとのことですが?
1968年、7坪8席の小さなラーメン店からのスタートでした。先代社長である父がスープの研究をし、母と祖母が店を切り盛りしていました。おかげさまで昨年創業40年を迎えることができましたが、ちょうど私も同年に生まれたので味千ラーメンとともに育ってきた感じがします。先日ある知り合いから、すべての店舗で何席あるのか尋ねられ調べたところ、海外だけで48000席あることがわかり40年の歴史を重く感じました。
-なぜ後継しようと思われたのですか?
幼い頃から両親が毎日忙しく一生懸命働いているのを見ていたので、小学校のころから出前を手伝ったりしていました。高校、大学では勉強は余りせず野球に明け暮れていましたが、いつかは継ぐことになるのかと感じていました。大学4年のとき、このまま入社するよりも一度は外に出て修行をした方が良いと思い、当時外食産業でナンバーワンだった企業に飛込みで面接を受け、見事に合格したまでは良かったのですが、両親や周りから反対され、最後には両親から店一軒自由にしていいからと説得され、1990年に入社しました(笑)。その後、経営の勉強のため大阪の中小企業大学校での研修や製麺工場での実地研修を経て、本社に戻りました。 それから1年も経たないうちに父が他界し、社長に就任することになりました。私が28歳のときでした。
-社長就任当時の日々をどう過ごされましたか?
何もわからないままのスタートでしたが、自分らしく明るく元気に頑張ろうと決意しました。しかし、一生懸命やればやるほど不安が募る毎日でした。そんなとき、先代からの教えである「とにかく何でも食べて好奇心・探究心を養え」ということと「常に謙虚でいろ」ということを思い出し、経営の維持に全力で取り組みました。その頃全国に200店舗のフランチャイズ店を展開していましたが、一軒一軒すべて自分が訪問し本部としての熱意を伝えました。また、先代からのスタッフをはじめ、社員が私を支えてくれ非常に勇気付けられたのを覚えています。
より多くの人に味千の「味」を!

-海外への出店のきっかけは?
先代社長が台湾出身で、味千ラーメンの「味」をより多くの方に食べてもらいたい想いがあり、友人のつながりを通じて1994年に台湾1号店を出店しました。しかし準備不足等もあり、うまく軌道に乗せることができませんでした。2年後の1996年に出店した香港1号店は、徹底した商品管理と現地スタッフとの綿密な打合せの結果、当社の味をそのまま再現することができ大繁盛となり、その後の海外出店の大きなステップとなりました。現在、中国工場では麺、スープとも400店舗分の生産が可能です。中国以外の海外店舗の材料は日本から輸出しています。
メニューは入社6年日の店長の考案、昨年ちゃんぽん専門店をオープン
-厳しい経営環境の中、何を大切に経営されていますか?
経営理念の徹底ですね。当社では「感謝と奉仕」という社訓はありましたが、経営理念がなかったので6年前に作成。「厳しさと優しさの融合と一人一人の責任ある仕事によってお客様に喜びと感動を与え共に幸せになる」です。ここでいう厳しさとは、決して社員を厳しく責めるのではなく人として成長してもらいたい、またどこに行っても認められる人材になってもらいたいということ。実は社長交代の際、全社員の前で「会社は皆のものだから皆で良くしていきたい」と発言しました。この想いも経営理念に入っています。毎日の朝礼で唱和し、徐々に社員に浸透している実感はあります。それと経営理念は、より迅速な決定をするための判断基準として役立っています。
-競争が激化する業界でどう差別化を図っていますか?
安心と安全、そして健康です。私にも子どもが二人いますが、その子たちに自信を持って食べてもらえるラーメンを提供し続けることが重要です。2003年には重光産業(株)、本社工場・直営店でISO9001を認証取得、徹底した商品管理を行っており、麺は1日3万食、餃子は1日4万食を製造しています。また、信頼できる仕入先を確保するとともに今後は農業にも参入し、自社で栽培した野菜等を提供できるよう取り組みを進めていきたいと考えています。また、メニューについても基本は守りつつ、全国各地で地元に適したオリジナリティあふれるメニュー構成にしています。
昨年3月には熊本市湖東にちゃんぽん専門店「千のちゃんぽん」もオープンしました。この店のメニューは入社6年の店長が考案したもので「健康」「地産地消」をテーマにしています。また、環境にも配慮しIH調理器具を使用し、CO2削減にも取り組んでいます。
味千ラーメンを「世界共通の言葉」に
-将来の展望をお聞かせください
先代から引き継いだラーメンを多くの方に食べていただきたいです。当社の原点は「医食同源」です。食文化の創造企業として今後も独自の研究開発を進め、熊本生まれの味千ラーメンを全世界に届け「世界共通の言葉」にしたいと思います。

【インタビュー】 熊本県中小企業家同友会 事務局長 南 昌輝
