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月刊広報誌 熊本羅針
羅針後記のページです。
これからも進化を続ける広報誌「熊本羅針」 編集後記です
広報委員会幹事長 宇野誠一 合同会社グラフィックカンパニー 代表社員
2010年5月号
今年は幾度も繰り返された寒の戻りのため、例年にないほどの長い期間、桜の花を楽しむことができました。その桜の季節も過ぎ、瞬く間に5月の声を聞くことになりました。この季節、少し大きめの新しい学生服やスーツをまとった、初々しい顔の学生や社会人に出会えます。しかしそれも、ゴールデンウィークを境にして、その後は皆同じように見えるのは私だけでしょうか。
先日、私がある企業の入社式にお邪魔させていただいたときのことです。その会社の人事課の方から、現代の若者気質を垣間見るようなお話をお聞きしました。
もう何年も前から、学生にとって就職難の時代だと言われています。若者たちは、幾度もの会社訪問、入社試験の難関を経て内定という二文字を獲得する訳ですが、雇用する側も、会社説明会から試験、面接の場を催し、採用。それから入社までの間にも会社のいろいろな行事に招待したり、定期的な意思確認をしたりと大変な労力を払われるのだそうです。この数ヶ月が、両者にとってのハネムーンの時期なのかもしれません。いろいろな苦労話の後、最後に言われたのが、「あれほど新入社員とコミュニケーションをとっていたと思っていたのに、いざ入社してしまうと…。人は、いつの間にか初心をどこかに忘れてしまうのですかね」毎年人材を雇用されている方でも、この若者たちの“事が決まるまでは必死に取り組むのに、決まってしまえば、情熱が少し冷めてしまうような感覚”は理解しがたいもののようです。
会員企業の皆様も、心当たりがあることではないでしょうか。お話を聞いて、『初心』という言葉を、あらためて大変重く感じた私でした。
企業だけでなく、同友会にも3月から4月にかけて多くの方が入会されました。きっと、皆様“同友会で多くの知識や経験を自分のものにしよう”という気持ちを持ってのご入会だと思います。私も経営の学びを深めていくためには、同友会というものをもっと活用することが必要、そしてそれができる場所が同友会だということを強く感じています。新年度を迎えた今、『初心』を再確認して活動してまいります。