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農業環境コラム

このページはトップページの中の月刊広報誌 熊本羅針の中の農業環境コラムのページです。

『同友の風』 「農」と「農業  2010年3月号

 先日、NHKスペシャルで「ランドラッシュ~世界農地争奪戦~」という番組がありました。見終わって、なんとも深く考えさせられました。それは、「何でそこまでするのか?」「何でそこまでする必要があるのか?」「何のためにそこまでするのか?」という三つの疑問でした。企業の原材料としての食料確保の為、日々の生活の為の食料確保、食料自給率を上げるという大義名分の為、と理屈では判っているつもりでした。改めて、農業そして農について深く考える機会となりました。

 昨年参加したある異業種交流会にて頂いた「本来農業への道」という本に書かれていた、食と農の「三つの喪失」という言葉を思い出しました。

 一つ目は、「関係性の喪失」。これは、食卓と生産現場の関係性や、人間と自然の関係性にまで進んでいるとのこと。

 二つ目は「自然の喪失」。これは、高度に管理された栽培工場や、保存料や添加物の大量使用などにより、自然の営みから育まれているという感覚が失われているということ。

 三つ目は、「自律性の喪失」。これは、私たち一人ひとりの生活者が、工業品としての食料にばかり目を向けすぎ、日本、地域の農業のことを考えない、育てない(地元食材を食すことにより育てるという感覚をもたない)ようになり、直接的や間接的大量輸入に何の違和感も感じなくなっているということでした。

 ゆっくりと動き出している農業部会と環境部会。知らなくてはいけないこと、やらなくてはいけないこと、そして、知らせなくてはいけないこと、まだまだ、課題は山積でした。これからも、しっかりとこの活動に取り組んでいきます。

(有)西川店創
代表取締役 西川 弘昭
(環境部会副幹事長)


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