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各界からの提言

このページはトップページの中の月刊広報誌 熊本羅針の中の各界からの提言のページです。

企業の「健康診断」とその「処方箋」
       - 熊本県信用保証協会 会長 北川 正 -

熊本県信用保証協会 会長 北川正

 熊本県信用保証協会は、中小企業を応援する公的機関として、中小企業とともに歩み、今年で創立60周年を迎えています。そして、これまでは陰のような存在であった協会は、昨年以来、協会の役割が一般に広く認識されるようになり、正に「顔の見える協会」になってきたという感じがしています。

 そのきっかけとなったのは、ご存知の通り、昨年秋から始まった経済の世界的な同時不況に伴い、国の緊急経済対策の一環として、昨年10月から中小企業のために創設された「緊急保証制度」にあります。

 この制度については、本県では早期に多くの中小企業からご利用をいただき、各中小企業の経営にとって少なからずお役に立てたものと思っています。

 協会の各種保証制度は、国内経済等の変化に伴い、中小企業のニーズに即応するため、常に見直しと改正等が行われてきています。そして近年は、厳しい企業経営環境を反映し、協会の役割も、保証のみならず、経営支援、事業再生支援、相談窓口等広範・多岐にわたってきており、責任の重さを感じているところです。

企業の健康診断=経営診断を

 各中小企業の方々は、今日の不況をどう克服して行くかで大変ご苦労をされていることと思います。しかし、協会への保証申請、相談等を通して、企業自身は自らの実情をどう把握され、どう分析・検討されているのだろうかと思う事例が、時々見受けられます。

 これに関し、協会では、協会に決算書をお出しになられた企業に対し「中小企業経営診断システム」により経営診断を行い、その結果をお知らせしています。ここでわかった問題点等にどう対応するかは、企業経営にとって大変重要なことであると思います。そして、問題点等を詳しく調べたい企業のために、協会では、中小企業診断士により診断する「経営サポート制度」も設けており、これまでに、これをご利用された中小企業の方々からは、大変喜ばれているところです。

 人は健康であっても、病気の早期発見・早期治療という観点から、1年に1回は人間ドックで自分の健康診断を受ける方が多いようです。この「健康診断」は各中小企業にとっても同じ観点から必要だと思っています。早期の対応は、少ない費用と労力で、早く元気を取り戻せる有効な手段になるはずです。

相談窓口の積極的な活用を

 企業経営等にとって、資金の確保は最も重要な事柄ではないでしょうか。この場合、企業の経営状況等に応じて、早期に、どういう制度を、どう活用した方が企業にとって一番有利であるかを知ることは大事なことだと思います。そしてこのことは、企業経営等にとっては将来の命運を左右することにもなりかねません。

 こうしたことに対応するため、協会では、相談窓口を常設し、ご相談に応じています。保証制度は多種多様であり、それらは前述のように、毎年、新設や改正等が行われています。このため、各種保証制度の中から、企業経営等の実情に即して、どの制度等が最も適切なものであるか等の「処方箋」をお示めししています。経営等に関するご相談がありましたら、まずは、お気軽に相談窓口をご利用されるようお勧めします。

 企業の健全かつ持続的な経営が行われるためには、 常日頃から企業が自らの経営状況等を良く知り、協会の相談窓口を早期に、しかも積極的に利用しながら、企業の実情に即した各種の保証制度を有効に活用していくことこそが最も必要なことだと思っています。


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