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月刊広報誌 熊本羅針
各界からの提言のページです。
街づくりと人づくり
- 熊本学園大学 学長 坂本 正 -

熊本を活性化するためには
今、世界はアメリカに端を発したサブプライム問題に直面し、100年に1度と言われる金融危機と非常に厳しい経済不況に見舞われております。アメリカや欧州の経済危機も深刻と言われていますが、日本の経済も急速に悪化し、熊本もその影響を受けています。
しかし熊本は、平成23年春の新幹線開通に向けて、駅前開発など新しい街づくりが進みつつあり、大きな可能性と希望があります。しかし、大きな未来に向けて熊本を活性化するためには、これまでの懸案事項である公共交通体系を早急に整備する必要があります。バス網の再編成と鉄軌道の連結は、高齢化社会の足の確保として最重要課題ですし、観光面での移動手段としても不可欠なテーマです。
新しい展開は、これまでの問題を整理し、時代の流れに合わせて解決策を打ち出すことで初めて可能になるものです。このような時代だからこそ未来を見据えた街づくり、新しい社会に対応する人づくりが必要なのではないでしょうか。混沌とした時代の中で、これまでの経験が役に立たないようにみえる今、深く歴史から学び、新たにチャレンジする意欲をもつ人材の育成が求められます。
熊本学園大学の取り組み
熊本学園大学は、「学生が主役」「国際規格の職業人の育成」「地域に存在感のある大学」の3つの教育指針を柱に、伝統を継承して新たな価値をうみだす“熊本学園大学ルネッサンス”を掲げ、九州ナンバーワンの学部教育を実践しております。なかでも「国際規格の職業人の育成」をめざす条件として、全学部の上に大学院修士課程、博士後期課程を有しています。
本学は、この4年間で、新しい時代のニーズに応えて定員80名の学科を3学科開設してまいりました。平成17年4月に開設した商学部ホスピタリティ・マネジメント学科は、この3月に完成年度を迎え、ザ・リッツ・カールトン東京に就職するなど、多くの学生がさまざまな業界に就職しました。そして、この4月には社会福祉学部に福祉と健康・スポーツを融合したライフ・ウェルネス学科を開設し、さらに大学院においては九州初となる会計専門職大学院(アカウンティングスクール)を開設し、新たな人材の育成に取り組んでおります。
“学生の街熊本”をめざして
熊本県の大学等進学率は全国に比べ約40%という低い中ではありますが、“学生の街熊本”を活性化しようという熱い想いで、平成18年1月に熊本の13の高等教育機関が集結し、「高等教育コンソーシアム熊本」が発足しました。私は、この初代会長を務めました。現在も転換期の熊本の教育環境をより充実するために、力をあわせて新しい課題に取り組んでおります。
地域活性化を握るのは、教育の質と層の厚さです。熊本学園大学は、くまもとの街づくりや観光立県にふさわしい人材を商学部、経済学部、外国語学部、社会福祉学部の教育を通じて実践的に育成しています。これからもあらゆる学問領域を幅広く集結した教育体系を整備し、国際的なフィールド活動を通じて“学生の街熊本”でさらなる人材育成に取り組んでまいります。